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スーパーマーケットにおける店内放送というのは、賛否をわけるものです。
店長によっても重視していたり、していなかったり、お客さんからしても「賑わっていていいねぇ」という方もいれば、「うるさいから辞めてくれ」という方もいます。
しかし、結論を言えば店内放送はやったほうがいいです。
なぜなら、店内放送はやり方によってその効果が大きく変わってくるからです。
・うるさい
・何を言ってるのかよくわからない
・何を伝えたいのかわからない
このような店内放送になっているとご指摘をもらい、かえって逆効果になってしまっています。
では、どうすればよいのか?
お店に1人は店内放送がうまい人はいないでしょうか?
そういった人の放送は特に苦もなく最後まで聞けるし、なんなら私も帰りに買ってみようかな…?とも思わせてくれます。
そのような店内放送は実は少しのコツでできます。
この記事には
お客さんに伝わりやすくする店内放送のコツからはじまり、
最終的にはテンプレートを元に自分で店内放送文を作れるようになるまでのポイントが書かれていています。
例文もいくつか載せていますが、商品にはたくさんの種類や産地・メーカーがあります。
すべてに当てはめることは難しいと思いますので、例文を参考にご自身でアレンジしてみてください。
うるさくて意味がない店内放送から抜け出して、売上に繋がる店内放送をしましょう。
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目次
店内放送をする意味は?お客さんに商品を届けるために行う
そもそもどうして店内放送をするのでしょうか?
「店長やチーフがやれって言ったから」
「決まりだから…」
「とりあえず売り込みたい!」
改めて聞かれると「あれ…?考えたことない…」と戸惑ってしまう方もいるかもしれません。
答えは非常にシンプルです。
店内放送は【お客さんに商品を届ける為】に行います。
店内放送をする時はここを軸に考えてください。
この軸からズレるとお客さんに「うるさい」と思われてしまいます。
お客さんに商品の事を伝えるならPOPで十分なんじゃないの?
と思われるかもしれませんが、全員がPOPを見てるわけじゃありません。
そもそも来てくれたお客さんの全員が売場全体をじっくりと見ながら買い回りをするわけではありません。
買う予定じゃなかった商品のところまで足を運んでもらって手に取ってもらわないといけません。
そういった人にも届けられるのが店内放送なのです。
効果的な店内放送とはイメージができる店内放送
では、一体どのようにしたらお客さんに伝わりやすい放送になるのか?
ほとんどのお客さんが店内放送している商品の目の前で放送を聞いている訳ではありません。
店内の全く違う場所で買い物をしています。
そのよう方たちに伝えるためにはどういった商品なのかが目の前になくてもイメージできるように放送することが重要です、
そこで下記のような文章を盛り込むとぐっと伝わりやすくなります。
▢どういった商品なのか?
▢どのように食べるのか?
▢今買うべき理由は?
(例えば普段と比べて安い、寒いからあたたかい食べ物を、新商品、期間限定)
▢サクサク、ぷりっぷり、ジューシー、たっぷりといった心をくすぐる表現を盛り込む。
▢価格が一番伝えたいことにならない。
では放送文の例をもとに解説していきます。
イメージできる放送とは?良い例と悪い例
良い例文と悪い例文を見てみましょう。
一体あなたはどちらの放送文が商品のイメージが沸くでしょうか?
例:ベーカリー部門
悪い例
ただ今、富士山びっくりパンが焼きたてとなっております。どうぞご利用くださいませ。
※空想の商品です。
この放送を聞いた感想は、「焼きたてで食べて欲しいのはわかるけど、なにそれ?」と思うかと思います。
メロンパンやバゲットが焼きたてなら想像できるけど、聞いたこともないパンが焼きたてだと「うん、なんか焼きたてなんだな。」で終わってしまいます。
商品名だけではどのようなパンかわからない場合は、説明を補足をしてあげましょう。
良い例
ただ今、富士山びっくりパンが焼きたてとなっております。
こちらのパンはベルギー産のチョコレートがその名の通り、「びっくりする」ほどたっぷりと入っております。
一口かじればチョコレートがあふれ出します。
中に入っているナッツとの相性が非常に良く従業員もイチオシの商品でございます。
見た目もかわいらしく、富士山の形をしておりますので
どうぞご利用くださいませ。
こちらの方がなんとなくどのような商品なのかがわかります。
商品を見なくてもその形や味のイメージがつくというのは大事です。
商品の種類、特徴、食べ方などを訴求する
例:農産部門
本日は●●産のレッドシードレスぶどうがg●●円とお買い得となっておりますのでどうぞご利用くださいませ。
これだけの放送では、得に興味はそそられないかと思います。
聞いた人は「ぶどうが売ってるんだなぁ」で終わってしまいます。
本日は●●産のレッドシードレスぶどうがg●●円とお買い得となっております。
大変甘くておいしいレッドシードレスぶどう。
こちらは種無しで皮ごと食べれるのが特徴となっており、お子様のおやつにもぴったりです。
更に凍らせて食べてもしゃりっとおいしく召し上がることができます。
どうぞご利用くださいませ。
なんだか食べたくなってきませんか?
食べたくなってきたのはどのようなぶどうで、どのように食べたら良いかイメージができたからだと思います。
ぶどうはぶどうでも、どんなぶどうなのかは素人にはどのようなものかわかりません。
・どの種類に種があるのか?
・皮は食べれるのか?
・味はどう違うか?
売っている側は当たり前のことでも、お客さんは意外と知りません。
これはりんごもみかんもいちごも同じです。
素人からしたらあれだけ種類があっても
りんごはりんご。
みかんはみかんです。
でも、どれがおいしいのか?どのような味なのかはわかりません。
このあたりは店内放送だけではなく、POPや試食にもかかわってくる部分ですが、お客さんはよくわからないものは買えません。
果物は比較的単価が高く、好みがあるため、買う側は失敗したくないのです。
だからこそ丁寧に説明する必要があります。
そもそもの、種や皮がめんどくさいから果物は食べないケースもありますし、カットの仕方や保存方法がわからないから欲しいと感じても手を伸ばすところまで至らないケースもあります。
最近話題になった台湾パインですが、パイナップルを丸ごと売ってても切り方がわからない人はたくさんいるかと思います。
皮を包丁でそぎ取って食べるんだろうけどよくわからない…。
そこで、POPにて切り方を訴求すれば、店内放送で「台湾パインの切り方は、売場のPOPに切り方をご案内させていただいていますので」と案内できるため、何もしないよりも手に取る人の確率はあがるかと思います。
お客さんに対して、「ぐぐれ!」「それくらい調べてくれ!」ではなく、てそこまでの流れを考えて販売すると良いです。
少し店内放送から逸れたところはありますが、売る側が思ってるより買う側はわからないことだらけなのです。
面倒なことはお店に任せてくださいをアピール!
特に今の時代は魚はもっとわからないかと思います。
店内放送や売場にて「今日はイナダが安い、カジキが安い、タチウオが入荷しました。」と言っても、一体この魚をどのように料理するのか検討もつかないのです。
塩焼き?煮付け?ムニエル?味噌汁?そもそもどのようにさばくのかもわからない方もいます。
農産部門もそうですが、水産部門の場合はどのように食べるのがおすすめなのかを付け加えるのが非常に大切です。
また、対面での調理サービスをしているならより積極的に放送しましょう。
それはお客さんが買わない理由の1つに面倒くささがあるからです。
・自分でさばくのは難しそう
・手が汚れるのが嫌
・内臓の生ゴミが出るのが嫌
そこを「調理は私たちにおまかせください!」と言えるとお客さんの方も魚が手に取りやすくなります。
ただ下記のように
水産部門では無料で一匹から調理も行っておりますのでどうぞお気軽にお声掛けください。
…ですとあまり効果的とはいえません。
・調理とは何なのか?
・どのようなことをしてもらえるのか?
・どこまでが無料なのか?
・大きな魚もまるごと1匹買わないと調理してもらえないのか?
もう少し説明を加えるとよいです。
水産部門では無料で1匹から調理を行っています。
内臓やうろことり、お刺身用に三枚おろし…。
私どもでやりますのでお客様はご家庭のまな板を汚さずにおうちでお料理ができます。
面倒な調理は私たちにお任せください!
詳しくは対面コーナーにあるメニューPOP、または従業員までお気軽にご相談ください。
ウロコも飛び散るし内臓が臭いから敬遠してたけど、これならやってみようかな?とも思えますし
初めての方でも相談しやすい放送だと思います。
ここで気を付けなければならないのは、この手の放送を1日1回やったところでその時間帯のお客さんにしか浸透しないので、そういうサービスは毎日何回か放送を流して知ってもらうことが大切です。
その日の入荷した商品、珍しい商品(新商品)を案内する
また、その日入荷した魚も積極的に放送するようにしましょう。
グロッサリー部門などと違ってその日によって違うものが入荷してくるので、新鮮な魚が欲しいお客さんにとって重要な情報だからです。
「今日はちょっと珍しいお魚が入りました。」
「今日は非常にいきのいい伊勢海老が入りました。」
「今日は地元〇〇港から朝どれの〇〇が入りました。」
「今日は今が旬の〇〇が入りました。」
売る側からしたらどうしても一番オーソドックスなマグロは紹介しやすく売りやすいかもしれません。
少しマイナーな魚は、紹介したらお買い回りしてくれるきっかけとなります。
本日は太刀魚が入りました。大きい太刀魚です。お客様は丸の太刀魚見たことあるでしょうか?長く立派な太刀魚。こちらはお魚対面コーナーにございますので、見るだけでも見ていってください…こちらは無料で調理も行っておりますのでどうぞご利用くださいませ。
いつも同じものしか紹介しない水産部門はお客さんも飽きがきてしまいます。
ちょっとした工夫で違ってきます。
せっかく日々違う商品が手に入るのであればお客さんに「今日は何があるんだろう?」と楽しみにしてもらえる放送をするのがいいと思います。
お客さんがイメージしやすい、欲しい情報を放送することが買ってもらうことに繋がっていきます。
価格以外の価値を伝えることを意識する
店内放送するときは価格以外の価値を伝えることを意識してみてください。
店内放送をしよう!と思ったときに多くの方が価格の訴求に力を入れるかと思います。
しかし、あなたが買う側の立場であった場合、価格のみを伝えられて本当に買いたいと思えるでしょうか?
その商品を元々買うつもりでお店に来ていれば「あ、今日は100円も安くなるのね!」とハッピーな気持ちになれますが、そうでなければ「ふうん、なんか今日はいつもより安いのね」で終わってしまうのではないでしょうか。
その商品の良さも元々の価値もわからない相手に価格だけ訴求しても買う理由にはなりません。
先ほどの台湾パインの例でいえば
本日は台湾パイン、台湾パインがが498円、498円と大変お買い得でございます。どうぞご利用ください。
よりも
本日は今話題の台湾パイン、台湾パインがお買い得でございます。こちら普段販売しておりましたフィリピン産と何が違うかといいますと、芯までしゃぶりつけるほど甘いのが特徴でございます。本日はこちらが498円、498円と大変お買い得価格での販売です。どうぞご利用くださいませ。
と価格以外の価値を訴求しましょう。
このような放送で
台湾パインがどんなものかを知ってもらえば498円だろうが598円だろうが気になったお客さんは買ってくれます。
お客さんの心くすぐるワードを入れる
価格以外の価値を伝えるためには「商品の良さ」「お客さんのメリット」などを考えた文章をいれることになります。
下記に放送文に加えると効果的なワードをまとめましたので参考にしてみてください。
当事者意識にして放送を聞いてもらうワード
・お客様、本日のお昼ご飯はお決まりでしょうか?
・チョコが好きなお客様にご案内します
・まだ食べたことがないよというお客様
・この雨の中ご来店いただいたお客様
共感を求めるワード
・本日は外の気温の方が大変高くなっております
そんな暑い日は…〇〇が食べたくなりますよね?
・本日外の気温が大変寒いですね?今日は家で
・小麦粉の価格が上がっておりますが…
おいしそうなワード
・サクサク、ジューシー、ほろほろ、パリッパリ
まろやかな、ほくほく、ふわっふわ、なめらかな
濃厚で、ふわ~っと、とろっと、ぷりっぷり、とろける
アピールするワード
・増量中でございます
・新商品です
・いつもよりも
・普段は〇〇円ですが
・こんなに入って
・期間限定で販売しております
・本日ご好評につきまして残りあと…
・〇〇といったら▲▲産でございます
・焼くだけ簡単
・3分でできあがります
・無くなり次第終了となっております
感想・評価のワード
・お客様からも大変ご好評いただいております。
・私も毎日食べていますが…
シーンを想像させるワード
・忙しい朝に
・ご家族みんなで食べれる
・家族団らんに
・お子様が大好きなおやつ
・お酒を飲みながら
・テレビを見ながら
・日頃お世話になってるお母さんに
あくまでも例ですが、このような文を混ぜていくといつもよりわかりやすくて、買いたくなるような放送になります。
店内放送文を自分で作ってみよう!
さて、ここまで色々なコツを解説してきましたが…今度はそれらを踏まえてご自身で店内放送文を作ってみましょう。
「ちょっと自分で作るのは難しいな…。」
「いつもなんて言えばいいのかわからない…。」「店内放送文を作れない…。」と思うかもしれませんが、それは商品の知識不足によるものが大きいのではないかと思います。
商品を熟知してください!というわけではなく、その商品を食べたことがない。料理したことがないという場合が多いのです。
例えば…
・デリカ部門やベーカリー部門等は商品の味を知らなければお客さんにその良さは伝えることができません
・水産部門、農産部門であればその魚や野菜で料理してみないことにはお客さんに提案もできません
夏季に馬鈴薯の放送でパートさんが「素揚げやポテトチップスがおすすめ」というのを聞いて主婦は油をしかも暑い中に使いたくないから、今の時期もっと違うアプローチをした方がいい。
といっていました。
このような事は料理をしない人にはいまいちピンと来ないものです。
麻婆豆腐の素ですら、そのままフライパンに入れるものと、水をといてから入れるやつでは面倒くささが違う言います。
洗い物が一個増えるだけでAという麻婆豆腐の素よりもBの素にしよう!となるもので、毎日料理する人の視線にならないと全く共感できないものになってしまいます。
料理をする人にとったら「簡単にできる」というのが嬉しいワードだったりします。
でも、それがわからないとどうしても主観的な放送になってしまいます。
まずはその商品に対して向き合うのが大切です。
ネットの文をそのまま引用することもできますが、料理してみたり、食べてみたり、旬に着いて勉強したり…自分の感じたことを踏まえて、どうやったら商品の良さが伝わるのか考えてみるのが大切です。
そういった熱がお客さんの「食べてみようか」に繋がります。
当てはめるだけでOK!店内放送文作成シート
これまでのポイントを理解した上でこちらのシートを利用すれば、店内放送文を作ることができます。
はじめのあいさつ どこの部門のお知らせか? | 本日は当店のご来店誠にありがとうございます。 【 】コーナーより |
何の案内をするのか? | ・新商品・おすすめ商品 ・お買い得商品・夕方タイムセール ・ご予約のご案内をさせていただきます。 |
・1品か2品紹介する
・どこで販売しているのか? | 本日 ・平台コーナー・冷凍食品コーナー・レジ前コーナー…などにおきましては 〇〇を販売いたしております…こちらの商品は… |
・商品特徴から買う側のメリットを加える ・どんな提案ができそう? | ・時短できる、簡単、手軽、自宅にいながら、安い、大量目、小量目 ・夕飯の一品、お昼ご飯、おつまみ、おやつ、忙しい朝に…ぴったりの商品となっております。 |
終わりのあいさつ | 本日は当店のご来店誠にありがとうございます。 このあとも店内ごゆっくりとお買い回りくださいませ |
※どこで売られているかがわかるようにレジ前コーナーなど場所を紹介します。
これを元に作ると
例:日配部門 冷凍餃子
本日も当店のご来店誠にありがとうございます。
日配冷凍食品コーナーより、本日のおすすめ商品のご案内をさせていただきます。
本日、おすすめは●●(メーカー名)の冷凍餃子でございます。
なんと、こちらの商品は水無し、油無しで手軽にフライパンで調理することができる商品でございます。焼くだけ簡単調理でキャベツやニラなどの具材がたっぷり入った皮がパリパリの美味しい餃子を召し上がることができます!
お夕飯の一品やおつまみにもいかがでしょうか?
お値段の方も1袋20コ入って●●円とお買い得でございます。
是非ともご利用くださいませ!
本日も当店のご来店誠誠にありがとうございます。
この後も引き続きお買い物をお楽しみくださいませ。
例:水産部門 寿司
本日も当店のご来店誠にありがとうございます。
お魚コーナーより、お昼ご飯にぴったり商品のご案内をさせていただきます。
お昼ご飯にお魚屋さんのお寿司はいかがでしょうか?マグロ、サーモン、イクラ…など8貫入ったセットとなっております
お魚屋さんのお寿司はなんといっても生ネタにこだわっておりますので鮮度抜群!従業員がネタを切り握ったお寿司は身も厚くて食べ応えがあります。
ご家庭で本格お寿司はいかがでしょうか?
こちらのパックは1パック●●●円と大変お買い得ですのでどうぞ本日のお昼ご飯にお買い求めくださいませ!
本日も当店のご来店誠誠にありがとうございます。
放送文は誰でもわかる用語を使う
次に、誰が聞いてもわかる用語を使うようにしましょう。
例えば最近流行ってるマリトッツォですが、だいたいブリオッシュ生地を使用しています。
ベーカリー部門の方ならだいたいブリオッシュ生地と聞けばどんなものかわかりますが、一般の人にはちょっとわかりにくいものです。
そういったちょっと専門的な用語はかみくだいて放送すると良いです。
×ブリオッシュ→「卵と砂糖をたっぷり使ったふわふわ食感の生地です。」といえばとてもわかりやすくなります。
店内放送での話し方、その他に気をつける事
いくらわかりやすい文章ができても、それがうるさいと思われてしまえば台無しです。
実際に店内放送するときは
▢ゆっくり話す。
▢音量に気を付ける。
▢言いたいことは2つまでにしぼる。
▢効果的な時間帯を狙う
▢まずは従業員に買ってもらえるように
ことを意識しましょう。
店内放送の目的であるお客さんに伝えるということからずれてはいけません。
聞いてもらえるような話し方になるように心がけましょう。
ゆっくりしたテンポで音量に気を付ける
音楽記号でアンダンテというのがありますが、歩くような早さでという意味です。
まさにそんな感じが望ましいです。
だいたい話していると徐々に早口になるものなので、こんなにゆっくりで大丈夫かな?と思うくらいがちょうどよいものです。
音量も大事で、マイク部分を口に近づけすぎない、また遠ざかせすぎないのがポイントです。
一生懸命放送するのはいいことですが、あくまでも聞き手が聞きやすい放送をしていきましょう。
これに加えて早口になっている人の放送が大抵「うるさい。」と不満をいただいてしまいます。
伝える情報は2つまでに絞る
伝えることはMAX2つに絞りましょう。
例えば、売り込み商品を2品紹介するとかお買い得商品を2品紹介するといった感じです。
1品なら1品の方がわかりやすいです。
今日はキュウリが…キウイが…スイカが…また、なすの大袋が…にんじんも…というように3コも4コも紹介してしまうと、お客さん側も集中力が切れてしまうので「で、なんの放送だったっけ?」と初めに言っていたことを忘れてしまうからです。
店内放送は効果的な時間帯を狙って行う
その商品を放送するにあたって、効果的な時間帯を中心に放送した方がより大きな効果を得ることができます。
チラシ店舗なら朝早くからお客さんがある程度くるところ、EDLP店舗だとチラシがないので朝はダラダラ入って昼頃にお店のピークとなります。
もちろんその時々で来店されたお客さんに放送するのは大事ですが、やはり客数が多い時間帯に放送をかけるのが効果的です。
その他にも例えば平日早朝であったらご年配の方が多いとか、夕方は仕事終わりのサラリーマンの方が多いとか客層に合った商品の訴求をすると良いです。
まずは従業員に買ってもらえるような店内放送をする
もう一つのポイントが従業員に買ってもらうように放送することです。
特にデリカ、ベーカリー部門はお昼に買ってもらえるように従業員の休憩前なんかに放送するといいです。
新商品だと尚効果的です。
「え?」身内を狙って放送するの?と思うかもしれませんが、スーパーマーケットは主婦のパートさんがメインターゲットです。
その日おすすめの野菜や魚の放送をしてパートさんから「買ってみたくなっちゃった」と身内が欲しいと思えるような放送でないと効果があるとは言えません。
従業員から買ってもらっても売上は売上です。
どのようにして店内放送を部門で浸透させるか?
次に店内放送を部門全員で行うためには、どのようにしたらよいのかを解説します。
これまでのことを社員だけならまだやっていけそうだけど、パートさんを巻き込むとなるとなかなかハードルが上がるなぁと感じるかもしれません。
店内放送をアドリブでできる人なんてなかなかいません。
ならば放送用のカンペを作成しましょう。
・予約商品の案内
・新商品の案内
・オススメ商品
・売り込みの案内…
などのパターン別のカンペを作ります。
これなら「私、放送は苦手で…。」という方も読むだけなので安心して放送ができます。
ただ、作るだけだと一体それはいつ、誰が、どのくらいやるのか?が不明確です。
結局1日1回しかやらなかった…。
ということになってしまうので、決まりを作りましょう。
例えば
□ピーク時間前朝12時、夕方16時などにやる。
□休憩に行く時と帰ってきた時にやる。
□できたて、切りたて商品が売場に出たらやる。
□曜日で当番を決める。
などです。
このルールを決めれば、その場限りにならない放送を継続してすることができます。
チェック表をつくるならこのような感じがいいと思います。▼
表の例(放送をしたら〇をするパターン)
〇月〇日 | 〇月〇日 | 〇月〇日 | 〇月〇日 | 〇月〇日 | |
山田 | |||||
田中 | |||||
中村 | |||||
村山 | |||||
山中 |
表の例2(複数の放送をして〇をしていくパターン)
〇月〇日 | 〇月〇日 | 〇月〇日 | 〇月〇日 | 〇月〇日 | |
山田 | 田中 | 中村 | 村山 | 山中 | |
予約 | |||||
できたて | |||||
夕方 | |||||
おすすめ |
この記事で紹介した店内放送文の例文まとめ
この記事で紹介した放送文の例文をここにまとめました。
ボタンを押してもらうとでてきますので、参考にしてください。
ただ今、富士山びっくりパンが焼きたてとなっております。
こちらのパンはベルギー産のチョコレートがその名の通り、「びっくりする」ほどたっぷりと入っておりまして、一口かじればチョコレートがあふれ出します。中に入っているナッツとの相性が非常に良く従業員もイチオシの商品でございます。
見た目もかわいらしく、富士山の形をしておりますので
どうぞご利用くださいませ。
本日は●●産のレッドシードレスぶどうがg●●円とお買い得となっております。
大変甘くておいしいレッドシードレスぶどう。
こちらは種無しで皮ごと食べれるのが特徴となっており、お子様のおやつにもぴったりです。
更に凍らせて食べてもしゃりっとおいしく召し上がることができます。
どうぞご利用くださいませ。
農産部門
本日は今話題の台湾パイン、台湾パインがお買い得でございます。こちらフィリピン産と何が違うかといいますと、芯までしゃぶりつけるほど甘いのが特徴でございます。本日はこちらが498円、498円と大変お買い得価格での販売です。どうぞご利用くださいませ。
水産部門では無料で1匹から調理を行っています。
内臓やうろことり、お刺身用に三枚おろし…。
私どもでやりますのでお客様はご家庭のまな板を汚さずにおうちでお料理ができます。
面倒な調理は私たちにお任せください!
詳しくは対面コーナーにあるメニューPOP、または従業員までお気軽にご相談ください。
本日も当店のご来店誠にありがとうございます。
日配冷凍食品コーナーより、本日のおすすめ商品のご案内をさせていただきます。
本日、おすすめは●●(メーカー名)の冷凍餃子でございます。
なんと、こちらの商品は水無し、油無しで手軽にフライパンで調理することができる商品でございます。焼くだけ簡単調理でキャベツやニラなどの具材がたっぷり入った皮がパリパリの美味しい餃子を召し上がることができます!
お夕飯の一品やおつまみにもいかがでしょうか?
お値段の方も1袋20コ入って●●円とお買い得でございます。
是非ともご利用くださいませ!
本日も当店のご来店誠誠にありがとうございます。
この後も引き続きお買い物をお楽しみくださいませ。
本日も当店のご来店誠にありがとうございます。
お魚コーナーより、お昼ご飯にぴったり商品のご案内をさせていただきます。
お昼ご飯にお魚屋さんのお寿司はいかがでしょうか?マグロ、サーモン、イクラ…など8貫入ったセットとなっております
お魚屋さんのお寿司はなんといっても生ネタにこだわっておりますので鮮度抜群!従業員がネタを切り握ったお寿司は身も厚くて食べ応えがあります。
ご家庭で本格お寿司はいかがでしょうか?
こちらのパックは1パック●●●円と大変お買い得ですのでどうぞ本日のお昼ご飯にお買い求めくださいませ!
本日も当店のご来店誠誠にありがとうございます。
まとめ
店内放送の良し悪しは、話し方と話す内容によって決まってしまいます。
店長に言われたからするのではなく。
目の前に商品がなくてもお客さんに伝わるにはどうしたらよいのか?を考えたら自然と良い放送になってきます。
▢どういった商品なのか?
▢どのように食べるのか?
▢今買うべき理由は?
(例えば普段と比べて安い、寒いからあたたかい食べ物を、新商品、期間限定)
▢サクサク、ぷりっぷり、ジューシー、たっぷりといった心をくすぐる表現を盛り込む。
▢価格が一番伝えたいことにならない。
これらのポイントにきをつけて、効果的な店内放送をしていきましょう。
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