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くまぁ。
目次
カイロ博物館でミイラと黄金のマスクを見る!
朝、今日も横断歩道の無い道路をみんなが渡っていた。
エジプトに横断歩道はあまりない。
ホテルの部屋から眺める。
そこを渡る人達。
昨日は私も渡ったぜ!
渡った時の達成感は半端ない。
もはや一つのアトラクション感覚。
日本との違いが面白くて仕方ない。
今日は念願のツタンカーメンとの対面!
バスでカイロ博物館に着く。
写真はここでしか撮れないらしい。
残念。(黄金のマスクとミイラ以外はお金を払えばいけるようでした。)
入口付近でガイドのイヤホンをもらう。
マルちゃんがこれを使って
うちらにガイドしてくれるらしい。
そんなことよりも気になったのは
イヤホンを配ってくれたエジプト人のお姉さんの服のコーディネートが綺麗に“ラベンダー色”だったこと
それに
かつみとさっぴと爆笑
これは帰国後にかつみが描いた絵である。▼
私達は
“ラベンダーお姉さん”と命名
略して
“ラベ姉”
笑。
ラベ姉も一緒に博物館へ。
先頭をきって歩くラベ姉の後ろ姿を見て
「ラベンダーお姉さん博物館へ行くの巻。」
ボソッ
と言うかつみの一言が超ツボでした。。。
でもラベ姉は博物館へ入らずに入口でばいばい。
ラベンダーお姉さん博物館へ行けないの巻!!
ラベ姉は一体何だったのだろう…。。
カメラを持ってなかったので、写真がありませんが、コチラのサイトに写真が貼ってありますので参考に▼
てつちぴ旅!:エジプト|カイロ|間もなく移転!黄金マスクが輝くエジプト考古学博物館
おきまりの荷物検査と身体チェックをうけて中へ入ります。
「ここは一日じゃミキレマセン」
とマルちゃんがいう通りかなり広い。
じっくり見たかったけど無理だね。
ここへ来る時はガイド付きが正解だと思う。
マルちゃんも展示を飛ばし飛ばし説明していく。
像は玄武岩や粒紋岩でできているらしい。
しかし、像にはちょっとした違いがあって、
右手を拳にしてるのは強さ
左手をモモにつけているのは優しさをあらわしてるらしい。
「強さと優しさ。」
手をクロスして足を踏み出してるのは神になった証拠とか。
そんな感じで説明が進み
10ポンド札にうつっている王様の像を見る。
「これは昨日入ったピラミッドの王様デス…誰デスカ?」
みんなわからない。
「…………」
黙り込む一同。
「誰デスカ…?………ガッカリデス…。」
私達はマルちゃんをガッカリさせてしまいました。。。
※答えはカフラー王。
ツタンカーメンのお墓にあったものとかを見て自由時間に。
もちろんみんな
ミイラ室に行きました。
本に載ってる王やら女王やら
聞いたことのある名前の人達が何体も置いてあるのです。
もちろんミイラ室だからそこにはミイラしかいないわけで…ちょっとゾッとした。
髪の毛、歯、爪とか綺麗に残ってるからね。
5年前とかまで生きてそうな勢い。
ちょっと信じられない。
ミイラ室が二つあって
二つ目でみんなと合流。
さっぴがいきなし
「こいつの目タマネギなんやけど!」
って言って
解説見たらオニオンの文字が!
英語の解説にちゃんと目を通すのが凄い。
そこから黄金のマスクを見に行くことに。
黄金のマスクはミイラ室の反対方面だからちょっと歩く。。。
着いてびっくり
ぇええ!!
物凄い人だけど!!!!
人・人・人
黄金のマスクよりまず人だかりに驚き。
与えられた自由時間も少ないし
黄金のマスクだけ見てきました
感想は…………
「超黄金!」
って
こんな感想マルちゃんに言ったらまたガッカリされてしまうけど…。
でも、ありえないくらいぴかぴかでめっちゃ綺麗でした。
ぴかぴかぴかなんですよ!
もちろん黄金だから綺麗なんじゃなくて
何千年も前の物なのにどうしてこんな良い保存状態なのってこと。
ツタンカーメンの墓は誰にもあさられてなかったけど
金って錆びないの?
劣化しないの?
って疑問。
ちなみにこのマスク11kgもあるらしい。
重っっっ!
ほんの少しの時間だったけど
死ぬ前に見ておけてよかった。
幼き頃に読んだこの本。夢の黄金のマスクとの対面であった。
夢を1つ1つ叶えていくのが人生。
その後お土産屋さんに行くも
がっくり
こんなに有名な博物館なのに品揃えの悪さ半端ない。。。
ミイラの写真?ポストカードは…要らないなぁ。。。
今日は船っぽいレストランでの食事。
手を洗うためにトイレに行くと…いたいた!
トイレの番人!
あれ…!?
トイレのドアに何かかけてある…
靴下だ!!!
「何これーーー!」
って指さしてケタケタ笑ったら
番人が爆笑して回収。
お前のかーーーい!!
しかも回収したのを3番目のトイレに放り投げる。
うっすら開いたドアを見ると服とか私物がたくさん。。。
このトイレに住んでるわーー
新キャラクター
トイレの住人誕生!
でも、トイレットペーパーくれたり、水出してくれたり
普通にいい人だった。
ご飯はこんな感じ。
チキン!
物凄い美味しかった!
エジプトに来て一番おいしかったものって言える。
でも、頼んだフレッシュストロベリージュースは見事な“いちごジャム水”だった…。。
本日唯一学んだこと
『強さと優しさ』
もう我々はマルちゃんをがっかりはさせない!笑
ボーイさんと。
ボーイさん達はめっちゃ陽気。
仕事中なのに自分の携帯でも写メってるテキトーさ(笑)
そんで爆笑してる。
こんな風に働きたいわぁ。
本当ここ眺めが良かったんだわ!
風が絶妙な温度で物凄く気持ちかった!
満喫する姉さん。
ボーイさん達に
「シュックラン」
と言って店を出る。
日本語以外の言葉を使うことに慣れてきた。
普通にちゃんと目を見て言える。
笑顔で答えてくれる人達。
やっぱエジプト温かいわ。
はじめてのモスクでイスラム教に触れる。
モスクに行くということで
お祈りの話が始まった。
イスラム教はお祈りの時間が一日に何回かあって
夜の6時もその時間…
昨日中安君の声を書き消した「〆#&@§☆★♀※~」
っていうのはお祈りの音楽だった。
よくわからずに爆笑してたうちらって凄い無礼者だった。。。
モスクに着いて持ち物検査。
をして中へ
あれ?
…綺麗だ。
ゴミだらけのエジプトだけど、ここはゴミ一つ落ちていない。
やっぱりお祈りする場所だからだと思う
こういう場所は世界共通大切にするんだねきっと。
建物まで歩く。
かつみがマルちゃんに
「日本に行った時一番驚いたのは何?」
って聞く。
うんうん!凄く気になる。
「う~ん、雪と桜デスネ」
確かに!この気候は雪も桜も無縁だ。
桜の花びらが舞うのは外国の人からしたら驚きだし、物凄い綺麗なんだろうな。
逆にエジプトに来てびっくりしたことを聞かれて
「コンビニがない!自動販売機がない!」
って答えた私。
「でも、エジプトに自動販売機があったら壊して中の物持ってかれちゃいそう」
って本音を言ったら
「ぁあ~~そうかもしれマセン。。。」
と、マルちゃん
こう考えると日本って超安全な国だ。
建物内に入る。
ここは日本と同じ
靴を脱ぎます。
めっちゃ大きくて、空が高く見えたけど写真じゃ伝わらない~。
いずはスカートだったからかマントを着せられてました。
服装には厳しいのです。
入口はこんな感じ。
マルちゃんの説明を聞きながら入ります
薄暗い部屋をともすライト。
ドーム型の中はこんな感じ。
細かいデザイン。
「なんで建物がドーム型かってイウト…」
「$¢£%~!」
マルちゃんが大声で吠えた!!!
めっちゃ響く。
だからみんなこっち向く!!
「ヒビクカラデス」
叫んでよかったのか?
イスラム教は人と神とが一対一でそこには誰も入れない。
お祈りは形よりも気持ちが大切でここに来なくても気持ちをこめれば家で祈ったっていいらしい。
気持ちの問題!
そこに感動した。
お祈りは土下座みたいな感じ
おでこと鼻をぴったり床につける。
祈る人が隅にいます。
ハン・ハリーリで値下げ交渉にチャレンジ!~黒ボールペンの効力の弱さ~
モスクを出てエジプトを一望できる場所に!!
めっちゃ眺めがいい!
せっかく写真を撮ってるのに
「ワカチコワカチコー」
「ソンナノカンケイネェハイオッパッピー」
「ガンバルガンバルー」
と言いながらやってくるお土産売り。
一体どこでそのネタ覚えた!?
ワカチコって最近のネタだし!※当時
「1000エン」とか言ってくる。
だからデカい声で
「イラナイーーーーー」
あえてのカタコト日本語で拒否った。
大声だったからかシュンとして消えていった。
もう私はNOと言えない日本人じゃないんだ!!
撮影が終ったらバスに戻る。
たくさんのお土産屋さん
ツタンカーメンのかぶりものが売ってて本気で欲しかった。。。
この後はハン・ハリーリという市場へ行く。
「今までのお土産屋さんよりしつこいからキヲツケテ!」
と、マルちゃんからのアドバイス。
なるほど。
ここがラスボスのようだ。
「私達は強くなった!!大丈夫!成長した!」
「そうだそうだー」
「もうあの頃の私達じゃないぞー」
とノンキに笑う。
でも、日に日に成長してるのは本当!
「断ってもまだ買え買え言ってきたらこういってクダサイ………ポリーース!!!」
人差し指を出す。
だからうちらもマネして
人差し指出して
「ポリーース!!!」
これは日本でいう
「警察呼ぶぞコラァ!!!」ってこと。
怖い顔してやらなきゃいけないのに。
アッキーナは
「ポリーース☆」
ってめっちゃ笑顔!!!
アッキーナ弱っっつ!!
バスまで歩く。
これ遺跡だと思ってたら
「テレビ局デスヨ」
と、マルちゃん
見えないでしょっ!
市場前に到着。
マルちゃんが連れて行くお土産やさんの品質は確からしい。
チョコレートや石鹸を売っているとこがあると
先にそっちの店に連れて行かれました。
さっそく話かけてくるお土産売りの人達。
「ミテッテ」
スルーが上手くなった私達。
「ヤマモトヤマー」
と言ってくる人達に
「それ、もう飽きたよ」
って言ったら
「ヤマモトモナー」
って予想外のこと言ってきたから爆笑
なんで山本モナ知ってんの??(笑)
「コンニチハー」
「ミテッテー」
「オニイサーンドウゾー」
…………
お兄さんじゃないわ!!!
エジプトの商売人達は、え?なんでそんな日本語知ってるの?という日本語を使うやり手だ!
みんな商売の為に勉強しているのだろう。
巧みな日本語は怪しんだ方がいい。
チョコレート屋さんは本当にわかりにくい所にあった。
店員の兄ちゃんは今までで一番イケメン。
日本語ができるので日本語で説明してくれる。
まずはチョコ
「ピラミッドノチョコハ9$、クレオパトラノチョコ9$カタチガチガウダケデ、アジハオナジデス」
ふむふむ
ピラミッドのチョコいいなぁー
続いて石鹸
「コレハヤギノミルクデツクラレテイルノデタベラレマス。カジッテミテクダサイ」
「本当に?本当に食べれるの??」
と、聞く私。
「ハハハハ…ウソデス」
嘘かい!!!
普通に信じちゃったわ!!
「ジョセイノヒトハ“モチハダ”にナリマス」
「もち肌って言葉知ってるのー!?」
なんかこの人おもろい。
「オシハライハニホンエン、ドル、ポンド、テレフォンカードデモイイデス」
「ぇえ!?テレフォンカード!?本当にいいの??」
「ハハハハ…ウソデス」
嘘かい!!また普通に騙されたわ!!
こうしてる間にも自由時間はすぎて行くので市場へ歩き出す。
やっぱりゴミが多い。
たくさんのネコがたかってた。
同じ道を通って帰る。
「ドウゾーミテッテー」
「ヤマモトヤマー」
「ヤマモトモナー」
「オニイサーン!!ドウゾー」
またお前か!!!!
うっさいわ!!!(笑)
市場の入口に入る。
めちゃくちゃ見てって!って引き寄せられる。
だけど無視!
本当に欲しいものしか買わないぜ。
するといきなり
この旅で私が買いたかったものを見つける…
エジプトのサッカーユニフォーム!
思わずみんなから離れて1人で見に行く。
するとおっちゃんに奥に連れていかれ、とりあえず私にMサイズを渡される。
着ろ着ろとめちゃ積極的だ。
※ちなみに会話はすべて英語で行われています。
着てみる。
「大きい」
おっちゃんも大きいと言う。
「小さいのある?」
と、聞くと
「ちょっと待ってろ」
と、消える。
そこに中安君が来る。
「買うの?」
「うん、欲しいなーって思って!」
Sサイズを持っておっさんがやってくる。
Sサイズを着るとやばいくらいジャストフィット!!
こりゃ買うしかないだろ!!!
「君もいる?」
と、中安君にも進めるおっさん。
「いや、いらない」
とNOのジェスチャー付きで断る。
「これはエジプトで有名なチームのやつ?」
私が聞くと
「そうだ○○○もこのチームだ。」
○○○が誰なのかさっぱりわからないけど、有名らしい
やっぱし欲しいなぁ。
「色は緑と白と赤があるぞ緑はどうだ?君に似合ってる。」
緑をおしてくるおっさん。
「私はこれが気に入ったよ」
と、赤をとる私。
だって街中でこれを着てる人がたくさん居たんだもん。
ここでついに値段を聞く。
「いくら?」
エジプトだから普通に安く買えると思っていた私。
「110$だ。」
は(^ω^)?
…高っ!!!
ってか
オイコラおっさん!!!!
11000円ってジャパニーズ価格だろ!!!
目が点になる中安君と私。
じゃあいくらがいいの?
と、電卓を渡してくる。
11000円から下げるのは相当大変だ。。。
エジプトの物価を知らない私は
「20$」
と、打った。
「オ~………。。。」
頭を抱えるおっさん
無理もない約1/5の価格だ。
おっさんが
「85$」と言ってくる
全財産が消えてしまうわ!!!
中安君が
「お金ある?」
私
「無いよ~」
と、日本語ミーティング
中安君が必死に協力してくれる。
「僕らは学生だからお金がないんだ彼女はたくさんのお金を持ってない。」
あーそうか、じゃあこれはどうだと
「65$」
無理だ…買えない!!!
「もっと安くして」
と、言うと
「なんで?アメリカ人は迷わないですぐ買ってくれるよ。」
と、言ってきたらしい。(中安君の翻訳)
私アメリカ人じゃねーし!!
「品質は確か!後ろにエジプトってロゴ入りだよ!」
だけど高いよ!
安くしてって
お願いするけど
「55$」
手強い。
しかも
「時間がかかってるから値段がどんどん高くなるよ」
的なことを言ってくる。
マジ焦る。
もうこいつ安くしてくれないわー。
店を出ようと思い
中安君に
「行こうかー」
と、言うと
「イコウカってどういう意味?教えて」
と、おっさんがいうので
「この店を出るってことだよ」
って言ったら
「ちょっと待ってくれ!!!35$でどうだ?」
と言ってくる。
やった!
でも35$か!
……買えるけど、もうちょっと粘ったら20$になりそうだな。。。
と思い。
「高いという」
「じゃあ30$でいいね」
勝手にユニフォームを袋に入れ始めるから←強引。
中安君と慌てて止めにはいる。
「じゃあいくらならいいの?」
と、聞いてくるおっさん
だから20$って言ったでしょ?聞いてないなコイツ。
だから
「15$」
って打ってやったら
また
「ぉお。。。どうして???」
と、頭を抱える。
「これしかお金ないよ。」
と言う
「ハハハハ…ジョーク??」
「ジョーク?」
は?
「お金無いのになんで最初20$っていったの?冗談?本当はいくら持ってるの?見せてみな」
と、言ってきた…(らしい)(中安君翻訳)
バレた!(笑)
おい!
話聞いてるじゃねーか!
私は
「ボールペンいらない?」
話を変えた。
だから安くしてよ的に言った。
そしたらこのおっさん
私が持ってる100均のボールペンと同じものをもってやがった。
「私の兄弟は日本で働いている。私が持ってるものはみんな日本製だ」(中安君訳)
「そうですか。」
私は日本語で言った。
知らんもんそんなん(笑)
だからボールペンはどうでもいいと?
「しょうがないじゃあ25$にしてあげるよ」
と、おっさん
あとちょっとで20$じゃん
「20$!」
って言うけど
そのちょっとをおっさんが惜しむ。
頼んでも
頼んでも
25$だから
もう5$くらいいいやと思って
25$でいいよという。
しかし、大きいお金しかなく、バレたくないので中安君に20$借りる。
交渉参戦に翻訳までしてもらったのに申し訳ないです。。。
110$スタートだもん
私達頑張ったよ…。
ホッとしてると
おっさんが「4色ボールペンはないのか?」
と、言ってくる。
「持ってないよ!これしか持ってない」
さっきのボールペンを見せる。
と言うと
また
「ないの?」
と、聞いてくる
だから無いんだって!話をきけ!!
「ない」
と言うと
「じゃあ日本のガムは?」
と、言ってくる。
「ごめん、ないよ」
「そうか。。。じゃあいいや。ありがとう」
「ありがとう」
と言って店を出る。
・ボールペンは黒だけではもはや相手にされなかったので、4色を持っていこう。
・その他にもガムを欲しがることから日本のものをあげると喜ばれることがわかった。
・お金は紙幣で金額を細かくして持っていこう。
「本当冷や汗かいたねー」
「ガム欲しがるんだねー」
と、やっと心が落ち着いた。
しかし
自由時間のほとんどを使ってしまった。
多分20分位かかってる。
中安君は香水を入れるガラスビンを発見。
「お土産屋さんのっていくらだったっけ?」
「安くて40ポンドだったよ」
お店の人が出てきてさっそく電卓を持ってきて交渉してる。
6個くらい入って
100ポンド
だけどこんなにいらないよね。
一つだけ欲しいと言ってるけど何やら無理らしい。
中安君がラクダの形のガラスビンのセットを見ると
割れてた………。
!?
お店のおっさんも焦って
「新しいのを持ってくる」
と、消える。
「もういい、今のうちに行こう!!」
壊れたのがある店なんか信用できるか!
ダッシュで来た道を戻る私達。
もう自由時間が終わったので待ち合わせのカフェに向かう。
カフェにはマルちゃんをはじめとしたみんながジュースを飲んでいた。
値下げ交渉がうまくいった中安君と私は達成感に満ちていた。
「冷や汗かいたよー」
「めっちゃヤバかったねー」
「何買ったのー?」
と、聞かれる
私は、見てくれよ!言わんばかりにユニフォームを袋から出す
「ユニフォームだよ!」
ォオー
みんなが驚く。
「それ買ったの?」
「いくらだった??」
「俺も欲しかった」
「25$だよ!最初110$って言われたけど下げてもらったー」
「ぇえ、凄っ!!」
「チョット見せてクダサイ」
マルちゃんがユニフォームを眺める。。。
……………
「素晴らしいデス」
なんだそりゃ(笑)
「有名なチームデスヨ!」
マジかぁやっぱりそうなんだ!!
買って良かったな
そう思った
「1人で飲みきれないからあげる。」
とありちゃんからもらったコーラをゴクゴク飲んで乾いた喉を潤した。
めっちゃカラカラだったからー
値下げ交渉ってめっちゃ体力使うんだなって思った。
日本なんて安くしてくださいなんて言ったら
「それはちょっと…」だもんね。
でも、黙ってレジに持っていって事務的なやり取りするよりずっと面白いなって思った。
「では、そろそろバスにモドリマスヨ。」
と、マルちゃんが言うとみんな後ろをぞろぞろくっついてバスに向かう。
こーちゃんは
香水瓶を二箱も買っていた
いくらか忘れたけど
500円~1000円だったかな?
一瓶安くて40ポンド(800円)だったことを考えればめちゃくちゃ安い!!!
合計10個ぐらいあったから
「でもこんなに要らないー」
って言ってました。
バスに乗り込むと
「本当は今日、カフェにてカイロ大学生との交流があるはずデシタガ、向こうの学生が“テスト期間”のため、交流会は明日にナリマシタ」
と、マルちゃんのアナウンスが入る。
テストって聞いた瞬間みんな同時に
「テぇストぉー!?」
と声が重なり
「大変だねー」
「頑張ってー」
と、無責任な言葉がちらほら響いた。
交流会の変わりにパピルス屋さんに行くことになった。
もちろんマルちゃんが紹介してくれるお店だ。
マルちゃんが紹介してくれるお店は正直高い。
日本で買うのと変わらない。
品質が補償されているとは言っているが観光客価格だ。
この辺から私達の間で“マルちゃんの陰謀”
という言葉が囁かれるようになっていた。
観光客を連れて行けば“バックマージン”貰えるのだと…
しかし、お金が無くなってしまった私にとってカードが使えるお店は貴重だった。
パピルス屋さんでおみやげを買う。
お店に入るとお兄さんがパピルス紙の作り方について説明を始めた。
「パピルスはさとうきびとよく似ていて糖分を少し含んでいます。美味しいデス」
「食べれるの?」
私が聞くと
「食べてミマスカ?」
「………食べれマセン」
食べれないのかーい!
石鹸屋の兄ちゃんみたいなやつだな。
「では、パピルスを実際に切って
水にヒタシマス…そして、水にヒタシテできたのがコチラデス」
ドンとバケツを出し、ペラペラになったパピルスを取り出す。
テレビショッピングか!!!
「それを垂直方向に並べてカワカスト…」
ドンと今度は完成したパピルス紙が現れた!
パピルスが偽物か本物かを調べるには
①光に透かして繊維が垂直にクロスしてるか確かめる
②水につけてみる
「パピルス紙は水に浸すと元に戻りマス、しかし偽物のパピルスはバナナの皮を使っているので元には戻りマセン」
そういうと、パピルスをバケツにつける。
すると、繊維の一枚一枚がペラペラとはがれはじめた。
「すごっっ!!!」
思わず声の出る私
パピルス紙って凄いな。
説明が終わり、店内のパピルス紙に描かれた絵を見てまわる。
綺麗だし、観光客価格だけあってめちゃめちゃ高い…。
とてもじゃないが買えない。
でも、エジプトに来たからにはパピルスが欲しい!!
そこでしおりを探すことにした。
受付カウンターにお姉さんが並べていて何人かはしおりを見ていた。
お姉さんも日本語が上手。
「ここに言葉を入れることができマス」
「いくらなのー?」
「40ポンドデス。」
「…800円!?高いよ~。」
「高くナイ高くナイ、ここに言葉を入れられマス。」
「言葉を入れなくていいから安くしてよ~。」
と、いず。
「言葉は必ず入れマス。“幸せ”“エジプト”どんな言葉でもかまいません。」
「そっか~。」
「え~、安くして~。」
「5個買えば一つオマケでつきマス。」
「オマケいらなーい、安くしてぇ?」
首を振るお姉さん。
「おねが~い。シークレットプライス!」
……考えるお姉さん。
「おねが~い。」
「5個買って1つ30ポンド」
「ありがとーう☆」
大阪女♀いず強し!!
いずはホテルのお土産売り場でも
おじさんと仲良くなって
中安君がお土産買う時に
「He is my boy friend!」
とか言って安くしてよアピール凄かったし、
私がお土産買うときも
「She is my gilr friend!」
とか言ってて
本当にめちゃくちゃなこと言ってて面白かった!!
「5枚買えば絵がモラエマス」
見るとパピルス紙に書かれた綺麗な絵が飾られていた
でも5枚もいいや。
しおりの柄は色々あって
星座もあればそれぞれの神様、ツタンカーメンとその奥さんなど20種類以上はあった。
当然迷う。。。
「ツタンカーメンは男性に、こちらは女性にオススメデス」
ツタンカーメンとネフェルティティのしおりを指す。
「どうして~?」
「この二人は夫婦、恋愛にききマス」
恋愛成就!?なんてあるの凄くない!?
「誰にあげるの?」
と、お姉さん
「妹だよ。」
「オ~、妹~?アナタハ~?」
お姉さん、私の恋愛の心配をありがとう。
しかし、姉としては妹の恋愛が心配なのだ。
結局
妹にツタンカーメンとネフェルティティ
自分にはツタンカーメンにした
やっぱエジプト=ツタンカーメンだよ!
金色にヒエログリフをいれてもらう。
するとお姉さんが
「あなた2枚買ったからもう2枚買ったらあちらの絵から好きなのアゲマス」
「え!?5枚じゃなくて4枚??でいいの?」
「はい、いいですヨ。」
お姉さん優しい!
「ホントにー?じゃああと2枚買うー♪」
あと2枚買えば丁度家族分だ。
「では、こちらの絵から好きなのを選んでクダサイ。」
お姉さんはツタンカーメンとネフェルティティをオススメしてくれたが
迷ったすえ
違うものを選んだ笑
さっきからお姉さんのオススメはとことん無視の私だった。
カードで支払いをする。
「シークレットプライスデス」
ありがとうお姉さん☆
どうも偽物が市場に出回るらしく、観光客価格だけど私は楽しく買い物ができた。
今日の夕飯。
なんでさっぴが英語を喋れるのか?
初日はスルーされてしまったので、英語の勉強の仕方を真面目に聞いてみた。
「度胸しかないなぁ~。」
って言ってた。
確かに!英語だけじゃなくアラビア語も積極的に使い始めてるもんね。
そんな中ありちゃんがやってきて
「ここいい?」
と、言った
でも、ナイフとフォークがセットされてなくて
すかさずさっぴが「Excuse me. Sar?」
と、ボーイを呼んだ
このSarのRの発音がマジでヤバくて
今でも忘れられない。
よねちゃんとさっぴは部屋で恋愛トークしてるらしい。
なんだか本格的にあいのりみたいになってきたな。
同棲はいいことなのか?とか話してるらしい。
「結婚は何歳までとか考えても普通に生きてたらいつの間にかその年齢過ぎてしまうから気をつけなあかんよ」と、アッキーナ笑
※アッキーナは最年長
この言葉通りになるとは当時の私は知る由もなかった…。
「社会人になったら出会いないよね~」
「あたし同業者の人と結婚したくないんだよね」
「わかるわ~」
「医者は辞めといた方がええで!」
元ナースアッキーナ。
それからアッキーナはずっと気になってた“修士と博士の違い”をありちゃんに聞いてました。
「博士はまたの名をドクターって言うんだけど…」
というありちゃんに
「ドクター??医学部以外でもドクターって言うん?…人切れるん??」
と、真顔で言った。
切れません。
アッキーナは天然だった。
次回、砂漠で全力疾走!?
エジプトシャイボーイと対談!?
続く…。
はじめてのエジプトメモ
・ハン・ハリーリでの値下げ交渉は結構時間がかかる。
・めちゃ高い金額を吹っかけてくるので強気で交渉する!
・じゃあ、いい。と店を出ようとする押してダメなら引いてみる作戦も有効。
・現金を小さい額で持って行った方が良い。