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私は10年間、スーパーのベーカリーコーナーで働いましたが、30代の未経験でWeb関連の職に転職しました。
その時のリアルな転職活動の記事がこちらですが、200を超えるスキをいただき、大変好評でした。
30 代女が大失敗しながら、はじめての転職活動で未経験職に就いた話
そこで今回は、その続きとして、スーパーの現場仕事からオフィスワークへ移ってみて、なぜスーパーからの転職が難しいと感じているのか?どのようなことに躓いているのか?を書いていきます。
拘束時間が長く、体力的にしんどいスーパーの仕事は、転職を考える方も多いと思いますので、参考になれば嬉しいです。
実際に転職してみて感じる事
自分で言うのもなんですが、前の職場では仕事ができる側の人間として扱われていました。
私に頼めばなんとかしてくると信頼していただき、それなりに仕事を任されてきました。
しかし、今では新入社員以下の働きぶりでポンコツという言葉がお似合いなくらい、全くと言っていいほど仕事ができていません。
転職先が決まって、キラキラとバラ色な人生を歩んでます…と言えたら格好良かったのですが、それは夢のまた夢で、自分のこれまでのスキルは現時点で全く通用してないのが現状です。
もう一度言っておきます。
全く通用していません。
それは単純に会社を変えて、新人だからということではなく、元々がスーパーの現場仕事という職業柄、圧倒的に社会人スキルが不足しているからだと感じています。
圧倒的社会人スキルの不足とはなにか?
入社してからは、大きく3つ学ばなければならないことがあります。
・転職先の会社や業界のこと
・自分の部署の専門知識
・社会人スキル
1、そして2も新人なら仕方ない部分もあると思います。
しかし、3の社会人スキルが不足していることが、今も私の仕事を苦しめる原因となっています。
転職前から社会人スキルが不足していることは、ある程度は覚悟して入社していたのですが、想像以上に大変でした。
私が思う社会人スキルは大きく4つです。
- ビジネス文章
- タスク管理
- 報告・連絡・相談
- 目的理解
その他にも慣れない名刺交換、会議、プレゼンなどもありますが、メインはこの4つです。
1.ビジネス文章が書けない
仕事上のメールや配布資料、ツールでのメッセージのやりとりはビジネス文章で行われます。
ここで難しいのは、5W1Hを使い、結論から始まる文章を書くことです。
「なんだ。当たり前のことじゃないか。」
と思うかもしれませんが、私は毎回ここで躓いていました。
どういう事かというと、ビジネス文章は相手にしたいこと、して欲しいことという結論を先に書かなくてはなりません。
例えば
Aの件におきまして〇〇…という認識でおりますが問題はないでしょうか?こちらについて確認したくメッセージを送らせていただきました。
これは結局、相手が何について言いたいのかわからないまま、最後まで読まないといけない文章です。
1点確認したいです。
Aの件におきまして〇〇…という認識でいるのですが、そちらで問題ないでしょうか?
確認したいことがあるというのがわかる文章なので、答えを考えながら読む事ができます。
私は初めてこの壁にぶち当たった時に「書いてある事は同じなのに…。」と思いましたが、先にどのような事が書いてあるかがわかる文章が望ましいです。
オフィスワークは、仕事で非常にたくさんの相手とメッセージのやりとりをします。
相手の時間を奪わない・負担にならない文章を書く必要があるのです。
しかし、国語で習った文章は起承転結という風に習いました。結論が最後になるのです。
友人との会話でも、盛り上げる為にオチは最後に持っていくはずです。
これが私が馴染まなかった理由です。
加えて、これまでの現場仕事で指摘をされなければ意識する所ではなかった為に難易度が高いのです。
2つ目に大変なことは、5W1Hが漏れることです。
スーパーは同じ部門内で、同じ仲間と仕事を回していく為ら口にせずともある程度相手の言いたいことがわかるようになってきます。
それはまるで熟年の夫婦のように「婆さん、あれだ。」といえば「はいはい。あれですね。」というあの感じに似ています。
実際に場面によっては「これを次あれしてください」「いつもの感じで」でも通じてしまうのです。
しかし、オフィスワークは業者、他部署、子会社、上司、お客様と変わる人達が大勢います。
きちんと伝える必要があるので熟年夫婦のような言葉遣いではアウト。誰にでもわかるように話さなくてはなりません。
いつ、どこで、何を決める会議をするのか、誰が来て、どのような事について話す必要があるのか…5W1Hは必須なのです。
その他にも
・言葉のバリエーション(語彙力)
・尊敬語・謙譲語・丁寧語の使い分け
・相手によって説明内容を使い分ける
(業者、他部署、子会社、上司、お客様)
・文章は簡潔にする
と言ったことが必要で、意識する点が非常に多いです。
色々な本を読みましたが、下記がわかりやすかった本です。
2.タスクが管理できない
前職では、仕事が早いと言われていた私ですが、思い返せばスーパーはルーティン業務が多いです。
A→B→Cというように、作業内容もマニュアルをベースに進めていきます。
作業の順番が変わることはあっても、だいたいの型というものはあります。
作業自体方向性や流れが決まっていたので、わからなくてもなんとなくやりながら進んでいく事ができてしまいました。
しかし、現在の仕事ではルーティン作業が1日平15分くらい。
後は毎回違うタスクこなしています。
私の仕事の場合は、型がないものの方が多いのです。
そして、毎日タスクごとに、緊急性と重要性を鑑みて優先順位をつけるのですが、毎回別のタスクを天秤にかけるのでなかなか難しいです。
更に、工程の始まりから終わりまでを組み立ててからスタートしないと、すべてがやり直しになってしまうので、タスクの組み方は非常に重要です。
こちらはタスク管理に関して、見つけた簡潔でわかりやすい動画です。
3.報告・連絡・相談ができない
私自身もスーパーの仕事で1番大事だと考えて、やっていたことではありましたが、転職してからはうまくできていません。
社会人を10年やってきて、報告・連絡・相談ができないのはどういうことか?と思われてしまいますが、報告・連絡・相談の方法が異なるのです。
※ 職場によっても変わると思います。
おそらく、多くのスーパーでは毎日、朝礼・昼礼・終礼があるかと思います。
しかし、新しい職場では、行うのは月曜のみで各部署の週間報告と役員の話になります。
毎日の部署でのやりとりは、口で話すより圧倒的にアプリ内のコメントでのやり取りが多いです。
文章でやりとりが残る事と、自身の作業に専念できる事が理由です。
しかし、私は先ほど問題点として挙げたように
・結論を先の文章が書けない
・5W1Hも抜け落ちてしまう
そして、内容が要約できずに文章・口頭ともにダラダラと話してしまう為、正しく報告や相談ができないのです。
また、自分で判断して良いところと上司の判断で動かなければないところがわからず、はじめはどんどん自分の判断だけ進めてしまい、注意されました。
これはルーティン業務ではあまり起こらない出来事だと思います。
常にどんなタスクも確認→上司の承認→作業で進めなくてはいけません。
4. 期待された成果物が上がらない
現職ではタスクごとに出来上がるものが違います。
私はよく、期待された成果物とは違うものを提出してしまうことが多く、タスクのやり直しを受ける事が多かったです。
なぜ、このような事が起きてしまうかというと、タスクの目的を理解しないまま進めてしまったり、手段が目的に変わってしまい、目的を見失ってしまう事が原因です。
これまではルーティン作業が多かった分、別の成果物がでるという事はことはありえませんでした。
しかし、思い返してみれば、転職する際にも目的を見失っていました。
希望する職へ転職する事が目的だったのにも関わらず、転職活動がうまくいかなかった事をきっかけに、途中から10冊以上転職本を読みふけり、求人すら探していない時期がありました。
これでは得られる事は転職ノウハウのみで、いつまで経っても希望する職への転職はできません。
いつの間にか手段が目的になってしまった例です。
このように、手段が目的になってしまうと全く違う結果になります。
タスクの目的や進め方について、まず認識や方向性があっているのかを上司と事前に擦り合わせていれば、期待されていた成果物が上がらない事は防ぐことができます。
これに関しては上司がおすすめしてくれた本が非常に良かったです。
まとめ
スーパーの現場仕事からオフィスワークへ移った事例を元に、なぜスーパーからの転職が難しいと感じているのか?をまとめました。
スーパーからは転職ができないと言いたいわけではありません。
スーパーの現場は特殊な仕事ゆえに社会人スキルが不足している為、転職するのも、してからも大変ですよということです。
私が特に躓いたのは、スーパーの仕事では経験がなかった下記の4点です。
1.ビジネス文章
2.タスク管理
3.報告・連絡・相談
4.目的理解
私ができないだけかもしれませんが、未経験で転職を考えているなら若い方がよいと言われる理由はそういうところにあると思います。
私のように30歳を超えてた人に教えるというのは、教える側にとっても苦しい事です。
この辺りのイメージを持ちやすくする為に、リアルな体験を元に紹介しました。
結論から話す、要約して話す事はら転職の際の面接でもチェックされる項目でもあると思います。
動画や本も紹介させてもらいましたので、異業種に転職しようと考えている方はお役立てください。